七月七日takashimorijiri7月7日読了時間: 1分更新日:7月8日飲み屋にいって家をあけていた。帰って玄関をあけると、湿気が立ち込めている。いつもそうだ。山からおりてくる水が蒸気となって土からのぼってくる。家の床や柱の木材に吸い込まれ、通過し家のなかにとどまっている。窓をあけ、風をいれる。本棚の本から垂れる紐がゆれる。風は湿気をつれさり、部屋の空気をからったしたものに変える。トムヤムクンを食べながらその風を感じる。辛さと暑さをやわらげてくれる。
十一月十六日何かが髪に当たり手で払った。つぎに強烈な痛みが頭を襲い、なんらかの虫が数匹集まり頭を攻撃してきたことがなんとなくわかった。しかも髪の長い箇所を避けて短い箇所を的確に狙ってくる。数か所刺されたところで手で眼鏡を弾いてしまい、眼鏡はどこかへ飛んでいった。しかし払っても払っても虫は攻撃をやめなかった。眼鏡はあきらめて家の中に避難すると――避難の勢いで網戸が外れた――、虫は(このときにはもう相手が蜂、しか
九月八日八月は何をしていたのか忘れてしまった。忘れてしまったけれどすべて忘れたというわけではなくて、ほとんどといった程度のものだ。 長く暑い日がつづいていた。雨もときどき降っていた。そのせいだろうか。何もやる気が起きなかった。何もといってもすべてではなくて、本は読んでいたし何かしら...
七月十一日畑をがっつりつかう余裕がなかった。裏の家の方が使いたいというので、使ってもらっている。特にお金はとらない。草を管理してくれるし、できた野菜は届けてくれる。 前の家の方は、新しいトラクターを買ったのだが、置き場がない、車庫を使わせてくれなかいか、という。車庫には除雪機と耕耘機...