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九月八日

  • takashimorijiri
  • 9月8日
  • 読了時間: 2分

更新日:9月10日

八月は何をしていたのか忘れてしまった。忘れてしまったけれどすべて忘れたというわけではなくて、ほとんどといった程度のものだ。

長く暑い日がつづいていた。雨もときどき降っていた。そのせいだろうか。何もやる気が起きなかった。何もといってもすべてではなくて、本は読んでいたし何かしら考えてはいた。ときどきは文章を書いたり直したりしていた。けれどもやるべき他のことはほとんどやった記憶がない。おそらく何かしていたのだろうと思うけれどもやったことを覚えていない。忘れてしまった。

ふと先日思い立って、実家にある囲炉裏テーブルを戸隠の家に移すことを考えた。そのために排煙設備が必要になり、ダクトや排煙ファンが必要になる。そこから連想して昨年雪に折られてしまった薪ストーブと薪ボイラーの煙突のことを考えた。毎年の豪雪のせいで、屋根より高く煙突をだすことは難しい。雪止めを屋根につけることも考えたが、土台の屋根がぼろくて不可能だろう。

となると人工的に排煙を促しドラフトをつくるシステムを煙突につくることが望ましい。そう考えた。調べるとチムニーファンというものがある。電動でファンが排煙を手伝う機械だ。とはいえ日本では一般的ではない。日本に豪雪地帯が限られていること、また豪雪地帯だとしても煙突をつけるさい、屋根の形状や強度が好ましい程度にコントロールできることがおおいから、ということが考えられる。

基本的に信頼できるチムニーファンは欧州製のもので20万を超える。後は1万円以下の中国製といった感じ。中国製を買うだろう。


 
 

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