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四月六日

  • 2024年4月6日
  • 読了時間: 2分

更新日:2024年4月13日

つい先日正月かと思ったらもう四月になっていた。山のように積もっていた雪が一気にとけ、庭や畑が刈られていない草の地肌を露わにしている。フキノトウが芽吹き、山の雪解けを知らせる激しい川のせせらぎが聞こえる。こういった文は読者を自然のなかにいるように錯覚させるネイチャーライティングとしてモートンは批判していたことを思い出した。

引いている沢水の水質検査をした。飲食店営業許可に26項目のクリアが必要で四万四千円かかったのだが大腸菌群の項目がだめだったみたい。量は関係なく微量でも検出されればアウトということだから当然といえば当然だろう。まあそんな簡単にいくはずがない。対策としては大腸菌群を除去する紫外線装置を水道につけようと思うのだが、いいものはいささか高いし電気代もかかる。それにもう一回26項目の検査をしなければならないらしい。保健所の判断だから仕方がないが、四万四千円はきつい。正直もっとうまいやりかたがあったのではないかと少しへこんだが、どうしようもない。装置を着けて、改めて薬剤師会に検査申請する。

解体所について頭を悩ませていたのだが、やはりいまのところ自分でつくることはできそうもなく、近くといったら中条のジビエ加工センターか若穂の解体所ということになるが、そこまで一時間かかり、つまり獲物がとれてから解体するまで少なくとも一時間は見積もらなくてはならず、肉質にどのように影響するか心配だ。けれども環境はあるにはあるのだから文句ばかりいってられない。まずは水をなんとかする。

畑の準備をしなければならないし、猟もでたい。家にも手を入れたい。やることはおおいが無理せず少しずつやっていく。本も読みたいし、文も書いていきたい。

これは書いたか忘れたが三月の頭にシャリシャリの雪が降ったときに事故をおこしてしまい、車が廃車になった。ひとりでの事故だったし、ガードレールに追突して、その下に流れる小川に落ちることは避けられたから不幸中の幸いだと警察にも業者のひとにもいわれた。たまたま生きてるだけだという実感をえた。新しい軽トラを買い、ローンを組んだが、月々の支払が痛い。保険の等級もあがって、保険料も痛い。まあ他のところで節約すればなんとかやっていけることはいけるが、他のところを削ることでストレスにならないか心配だ。たとえば、ひとに会ったり遊ぶこと、酒、本や映画も削られる。なんとかうまくやっていきたい。金の使い方と同時に時間の使い方を考える必要がある。

 
 

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