一月二十一日takashimorijiri1月21日読了時間: 1分更新日:1月24日気温があがった。夜勤を終え、家に帰ると屋根の雪がどさっと落ちていた。庭は雪で埋もれ、天然天命反転地と化し、昨年固定し直した薪風呂の煙突が、今度はへし折れていた。風呂の蛇口は凍結で水漏れする。冬は容赦がない。こちらの思惑をことごとくぶち壊してくる。失敗してもまた工夫すればいい。やることは積み重なるがしょうがない。キッチンなども含め風呂の修繕の算段をたてる。
十一月十六日何かが髪に当たり手で払った。つぎに強烈な痛みが頭を襲い、なんらかの虫が数匹集まり頭を攻撃してきたことがなんとなくわかった。しかも髪の長い箇所を避けて短い箇所を的確に狙ってくる。数か所刺されたところで手で眼鏡を弾いてしまい、眼鏡はどこかへ飛んでいった。しかし払っても払っても虫は攻撃をやめなかった。眼鏡はあきらめて家の中に避難すると――避難の勢いで網戸が外れた――、虫は(このときにはもう相手が蜂、しか
九月八日八月は何をしていたのか忘れてしまった。忘れてしまったけれどすべて忘れたというわけではなくて、ほとんどといった程度のものだ。 長く暑い日がつづいていた。雨もときどき降っていた。そのせいだろうか。何もやる気が起きなかった。何もといってもすべてではなくて、本は読んでいたし何かしら...
七月十一日畑をがっつりつかう余裕がなかった。裏の家の方が使いたいというので、使ってもらっている。特にお金はとらない。草を管理してくれるし、できた野菜は届けてくれる。 前の家の方は、新しいトラクターを買ったのだが、置き場がない、車庫を使わせてくれなかいか、という。車庫には除雪機と耕耘機...