五月二十八日
- takashimorijiri
- 5月28日
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更新日:7月15日
実家にあった枝を軽トラに積んだ。柿の木を切る際でたものだ。
ふと履いていたジーンズの破れを補修しようと思い立った。裁縫道具をひっぱりだし、青い糸を針の穴に通す。手が震えてなかなか通らない。なんとか通すとあとは夢中で縫った。
ジーンズは十年以上まえ、ぼくが学生だったころ買ったものでけっこう気に入っていた。おそらく数年まえ何かの作業中にどこかにひっかけて破れてしまった。それから作業以外は履いてなかった。
おそらく裁縫の服の破れを修復する作業は、傷ついた肌が再生される現象とメタフォリカルな関係にあるのだろう。それはもちろん精神的な傷の修復、ということにも及ぶ。
糸は繊維芽細胞。糸というのも様々な慣用句に登場する。先史時代からある人類にかかせないもの、発明。衣服が生存に必須な肌や毛の拡張なのだとして、その意味は生に深く結びついて染みわたっているのだろう。

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