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五月十六日

  • takashimorijiri
  • 2022年5月18日
  • 読了時間: 2分

更新日:2022年5月19日

屋根を修理するために、足場を組むのだが、そのためには屋根のしたのガラクタを片づけなくてはならず、木材で使えそうなものは並べなおし、その他はその他でまとめ、整備した。少しは家のまわりがすっきりしたことと、思ったより薪で使えそうな木材がおおかったので、一石二鳥ということになる。一つの石で二羽の鳥を手にすることが実際に可能なのかはさておき――鳥がボーリングのピンだったら可能かもしれない――これは大きな進歩ということができるだろう。というかそういうことにしよう。そうしなければやってられない。


作業がひと段落して、汗もかいたので、シャワーでも浴びたいなと思ったのだが、湯をわかすのがどうにもおっくうになり、近くに温泉でもないだろうか、とスマホでググってみると、なんと車で5分のところに温泉があった。そもそも戸隠は観光地であり、老舗の旅館が立ち並び、温泉などないほうがおかしい。すっかり忘れていた。

そういうことで温泉に入り、いまこれを書いているのだが、インターネットがないので、ウェブにアップするのは実家に帰る予定の明後日になるだろう。

からだがぽかぽかしている。家賃を払う必要もないわけだし、少しは入浴代に出費しても誰も文句はいえまい、などと油断していると、いざというとき金がなくなり切羽つまることはいままで何度となくあったから、そう簡単に温泉の誘惑に負けるわけにはいかないのだが、それでもたまにはいいじゃないか、と誰にむかっていっているのかわからないが、ともかくシャワーがめんどくさくなったら、こういうのもありだ、と考えることにしよう。

というか、もし兼用ボイラーを設置して、お湯がでるようになったとしても、薪を燃やすのがめんどくさいときだってあるかもしれないし、温泉に通うのは習慣にしてしまったほうが気持ち的にも体的にも楽になる気もする。うむ、ありだ。「というかそういうことにしよう。そうしなければやってられない。」(前述より引用)



ree

 
 

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