top of page

六月二十日

  • takashimorijiri
  • 2022年6月20日
  • 読了時間: 2分

しばらくこの作業日誌を書くのは、とぎれとぎれになるかもしれない。というのも、日常にかんする他の文を書きはじめたこともあり、この作業日誌で書いてもいいような内容がそちらに侵食されていっているからだろう。

と、まず書いてみる。

作業日誌を書きはじめて一年がたった。まあまた書きたくなったらこちらにも書くだろう。


梅雨のために屋根の修理がすすんでいないが、それほど焦ってはいない。畑の野菜、じゃがいもは花が咲きはじめている。ミニトマトも大きくなってきたが、ナスとピーマンの生育がまだじゅうぶんではない。植え付けが遅かったからということもあるかもしれないが、土の状態をみなおす必要があるかもしれない。じゃがいもとミニトマトは肥切れの兆候がみえてからしばらくたった。様子見をしていたが、そろそろ追肥をやってもいいかもしれない。あまりはやく追肥してしまうと、かえってよくない。植物のもっている力を半端なものにとどめてしまう。水にかんしてもそうだが、甘やかしすぎないことだ。けれども、水にかんしては山からの水が常に畑にしみでている感じがして、調整が難しい。畑の保水力もほどほどにあり、排水も適度になされる。それがいいか悪いかは天気、気候しだいだが、いずれにせよ今年はこの場所の特徴をつかむことができたらそれでよしとする。

生ゴミを堆肥に混ぜてみているが、虫がたかってきた。これがどうなるか。まあ実験。


料理のほうは毎日やっているが、これといってパッとしたものが思い浮かばない。ひとまずそこそこのものを準備しておいて、あとは居心地のよい空間があればそれでいい気もする。ジビエや野菜はうまく使いたい。このあたりでジビエをやっている店はあまりないから、それはひとつ特徴になるかもしれない。


逆にいうと、日常的な出来事をべつの文に書くぶん、こちらは店の準備や家の改築についての出来事にフォーカスしやすくなるのかもしれない、ということをこれを書いてみて思った。それはそれでよい感じがする。




 
 

最新記事

すべて表示
十一月十六日

何かが髪に当たり手で払った。つぎに強烈な痛みが頭を襲い、なんらかの虫が数匹集まり頭を攻撃してきたことがなんとなくわかった。しかも髪の長い箇所を避けて短い箇所を的確に狙ってくる。数か所刺されたところで手で眼鏡を弾いてしまい、眼鏡はどこかへ飛んでいった。しかし払っても払っても虫は攻撃をやめなかった。眼鏡はあきらめて家の中に避難すると――避難の勢いで網戸が外れた――、虫は(このときにはもう相手が蜂、しか

 
 
九月八日

八月は何をしていたのか忘れてしまった。忘れてしまったけれどすべて忘れたというわけではなくて、ほとんどといった程度のものだ。 長く暑い日がつづいていた。雨もときどき降っていた。そのせいだろうか。何もやる気が起きなかった。何もといってもすべてではなくて、本は読んでいたし何かしら...

 
 
七月十一日

畑をがっつりつかう余裕がなかった。裏の家の方が使いたいというので、使ってもらっている。特にお金はとらない。草を管理してくれるし、できた野菜は届けてくれる。 前の家の方は、新しいトラクターを買ったのだが、置き場がない、車庫を使わせてくれなかいか、という。車庫には除雪機と耕耘機...

 
 
bottom of page