top of page

六月十五日

  • takashimorijiri
  • 2021年6月16日
  • 読了時間: 1分

更新日:2021年8月10日

庭に植えてある梅から実をとった。山椒の実もとった。

梅は梅干と、酒づくりに、山椒は陰干しにして、薬味にしようと思う。

何もしてないのにかってになっているものをもらうと、なんだか満たされている気持ちになる。何の見返りもなしに与えられると、ぼくも何かを与えたくなる、贈りたくなる。満たされた心からこぼれ落ちた贈与が、そうさせるのだろう。直接返すことは難しい。

それをなんだかとよんだりするひともいる。よびかたなんてどうでもいい、と思わなくもない。愛だなんだというのもわるいとは思わないけど。

 
 

最新記事

すべて表示
十一月十六日

何かが髪に当たり手で払った。つぎに強烈な痛みが頭を襲い、なんらかの虫が数匹集まり頭を攻撃してきたことがなんとなくわかった。しかも髪の長い箇所を避けて短い箇所を的確に狙ってくる。数か所刺されたところで手で眼鏡を弾いてしまい、眼鏡はどこかへ飛んでいった。しかし払っても払っても虫は攻撃をやめなかった。眼鏡はあきらめて家の中に避難すると――避難の勢いで網戸が外れた――、虫は(このときにはもう相手が蜂、しか

 
 
九月八日

八月は何をしていたのか忘れてしまった。忘れてしまったけれどすべて忘れたというわけではなくて、ほとんどといった程度のものだ。 長く暑い日がつづいていた。雨もときどき降っていた。そのせいだろうか。何もやる気が起きなかった。何もといってもすべてではなくて、本は読んでいたし何かしら...

 
 
七月十一日

畑をがっつりつかう余裕がなかった。裏の家の方が使いたいというので、使ってもらっている。特にお金はとらない。草を管理してくれるし、できた野菜は届けてくれる。 前の家の方は、新しいトラクターを買ったのだが、置き場がない、車庫を使わせてくれなかいか、という。車庫には除雪機と耕耘機...

 
 
bottom of page