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十二月一日

  • takashimorijiri
  • 2022年12月1日
  • 読了時間: 1分

更新日:2023年1月21日

もう十二月。外は雪が舞いはじめた。開店のため融資を受けることにした。とある本を読んでいて有限性について考えたからだ。いつまでもぐだぐだすることの可能性を認めつつ、いつまでもぐだぐだしてはいられない有限性をきっかけに何かをはじめることになる。ただ本のなかでは締め切りという限定的な有限性をあまりにも信用しすぎているきらいがあり、完全には共感できないのだが、それでも、それでもなのだ。有限性は偶然にも突然やってくる。それを引き受けつつ、その時までいかに無駄をできるか、無駄のなかに可能性をみるか、を大切にしたい。ローンの相談をし、創業計画書をつくる。

 
 

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