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十月十二日

  • takashimorijiri
  • 2022年10月12日
  • 読了時間: 2分

更新日:2022年10月16日

ここ数日、薪ストーブ設置のための資材を買いそろえていた。今日ようやくそろい(後述するがそろっているとは言い難い)、作業にとりかかった。

まず炉台。ケイカル板を採寸し、丸のこで加工、床と壁にはった。壁との間に空気層をつくらなければならないため、ケイカル板でブロックをつくり、重ねて壁にビスで打ち込む、そこにケイカル板をはった。

床にはレッド、オレンジ、パープルのインターロッキングを仮に並べる。これで炉台はおおまかに完成。まだ隙間があいているので、ブロックを切断しうめる。

薪ストーブを炉台にのせ、煙突の長さを測り、メガネ石をはめ込むための穴をあける作業にとりかかった。ところが壁を切りだすために買ったグラインダーの切断範囲があまりにも狭く、お話にならない。ブロック切断用に買ったダイヤモンドカッターはグラインダーと幅があわずつかいものにならない。がっつりパッケージを開けてしまったので返品もできない。それならと買っておいたドリルで穴を開け始めるがこれまた範囲が狭くいっこうに捗らない。そうか、壁よ、そっちがその気ならこっちにも考えがある、とばかりに物が散乱している道具置き場からチェーンソーを掘りだし、えいっ、とエンジンをかけるがこいつがうんともすんともいわない。なあ、眠ってないでさ、起きてよお、協力してよお、頼むようお、とエンジンをかけ続けようやくブロロロロと鳴き声をあげるチェーンソー、ようし、おらおら、とアクセルをふかしヴィィーン!!と雄叫びをあげるチェーンソーだったがその勢いは長くはつづかず意気消沈。それを何度か繰り返しようやく調子がでてきたので、壁よ、またせたな、おまえの抵抗に対するこれがおれの答えだ!とすっかり元気一杯のチェーンソーを叩きつける。よおし、どや、いけるやろ!と壁をぶち抜きにかかるがものの数秒でチェーンソーはシューンと沈黙、再び眠りについた。

 
 

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