四月十七日
- takashimorijiri
- 2022年4月18日
- 読了時間: 3分
更新日:2022年4月19日
気温が一気にあがり、雪は溶けた。土から植物が芽をふき、花を咲かせはじめている。ふきのとうを採って、天ぷらで食べた。実家のまわりのものよりも甘味が感じられる。気温が低いからではないだろうか。
畑の雪が溶けているのをみて、そわそわしているじぶんに気づく。今年は、試験的に何種類かの野菜を育ててみることにしている。そのための準備をしなければならないと思ったのだろう。はやく耕さないと、草も生えてきているし、定植時期を逃す。もともと家においてあった管理機は、燃料やオイルが抜かれていない状態で長いあいだ放置され、整備が必要なのだが、整備しても動くかわからないので、新しいものを買おうと考えていた。それでふと思いだして、松代のおっちゃんに電話してみたところ、古い管理機があるとのことで、ぼくはそれをかりにいった。たしかに古いマメトラなのだがしっかりと整備がされていて動く。おっちゃんはそれをぼくにくれた。薪集めなどで使うチェーンソーももらってしまった。
管理機を戸隠の家に運び、畑の様子をみる。先日降った雨で、土が濡れ、溝側はだいぶ乾いているが、それ以外の場所はまだ固まっていて、耕耘すると、玉になってしまう可能性がある。溝側は、昨年トマトなどを裏の家の方がつくっていたから、とりあえずじゃがいもをつくりたいぼくはその場所は避けて、堆肥だけまいておいた。堆肥は畑にあった裏の家の方のものをそのままいただいた。戸隠の茸の栽培会社から安く手に入れたらしい菌床だ。もしこれからも使いたいようだったら紹介してくれるという。
堆肥にスコップをいれると、大量のミミズが顔をだす。しばらく使ってなかったからか繁殖がすすんだのだろうか。ミミズの種類にもよるらしいが、おそらくよい堆肥、ということだろう。
裏の家の方に大根をいただいたので、松代のおっちゃんや弟とわけた。
トイレをじぶんでとりつけられると判断し、ネットで注文したのだが、寒冷地用だからかメーカーに在庫がなく、とどくまで時間がかかるという。トイレがとどいて設置できたら、ようやく住める段になるが、まだ先になりそうだ。
春になって、いろいろやることが増えてくる。だから考えることが増えてきて、いろいろな方向に注意がむく。それはまるで植物の枝葉、あるいは根茎のようで、こう考えているのは最近、ある本を読んだからかもしれないが、ともかくあらゆる方向に意識が働き、それらが相互に絡み合って、混沌としている。またそれが適度なストレスとなって心地よくもある。整理するところと整理しないところを直観的にわけ、整理するところは少しずつやりたいところから手をつけていく、それはやるべきこととほとんどイコールで、そこをおさえてしまえば、他の作業がスムーズにいくことはこれまでの経験からわかっている。あきたら、別の作業をすればいい。放っておく部分はそのままにしておいて、気がむいたら少し手を入れる。別に失敗してもいい。というか失敗はない。ただやり続けるだけ。それはデッサンや絵でも同じだったし、塑像もプロジェクトもそうだった。これがぼくだけのやり方なのか、ある程度普遍的な方法なのかはわからないが、ともかくぼくは、いくつかのやることをつまみ食いするようにすすめていくのがやりやすい。
やるべきことは多い。畑の準備。トイレ。庭の整備。冬にむけて薪ストーブ設置、薪置き場づくり、薪集め、ボイラー設置。屋根の修理、壁の塗装。床下の様子見。狩猟免許取得の準備。隣の畑をやっている方と話すと、猿やイノシシから作物を守るために電柵などが必要のようだ。ちょっと考えることにする。
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